やりたいことが見つからないから、就職活動ができない/進まない。
やりたいことが見つからないから、 仕事したいと思えない。
やりたいことが見つからないから、自分探しのために海外に行きたい。
就職支援の仕事をする中で、 こうした悩みをもつ方に出逢うことが 多くありました。
もしあなたがそんな心境にあるならば、私からのメッセージはこうです。
◆仕事をして、経験を積む中でいつか見つかればそれでよい。
◆だからこそ、はじめての就職先で何を得たいのか、目的を自分で決めておく。
やりたいことが今見つからない、ということはOKです!
ぜーんぜん、問題ではありません!
「やりたいこと」は、仕事じゃなくてもいい。
昨今、「やりたいことを見つけよう」「企業は自分のやりたいことを叶えるための“箱”でしかない」といったメッセージが多くされてきましたね。
あなたも、実際誰かに言われたことがあるでしょう。
それは一つの見方ではあるけれど、全てではありません。
人生の中での「やりたいこと」が自分の中で明確だったら、それを基軸に判断をすればいいから 就職活動はしやすくなるでしょう。
でも、「やりたいこと」は、何も仕事じゃなくてもいいのです。
「友達に囲まれて楽しく生きられたらそれでいい!」 「大好きな釣りができたらそれでいい!そのためのお金を稼げたら満足」 という人もいるわけです。
「やりたいこと=仕事」じゃなくていいのです。
やりたいことは、仕事をしてみて見えてくる。
就職する前にあれこれ考えてみたとしても、結局実際に働いてみない限り、わかりません。
皆さんのこれまでの人生の中でも、 「バイオリンに憧れて習ってみたけど、やってみて自分には合わないと分かった」とか、「実際にやってみたらそこまで楽しくなかった」とかいうことがありませんでしたか?
それと同じことです。
仕事を経験する前の時点でガッチリと やりたいことが決まっているとしたら、それは 素敵なことでもあるし、妄想に過ぎない可能性もあるわけです。
自分が何を楽しいと感じ、 何にやり甲斐や喜びを感じるのか、 何が出来て何が得意で不得意なのか、 こうしたことを一番リアルに知れるのは、 現実に取り組むこと。
現実に経験を積む中で、 「もっとお客さんと距離が近い仕事をしたい」とか 「もっとからだを使った仕事がしたい」とか、そういうことが見えてくるので、焦って「やりたいこと」を 決める必要はありません。
例えば私の友人では、こんな人がいます。
【ケース1】
留学経験で身に着けた英語力を生かしたいと思い、ある施設の中で海外からのVIPに 対応をする仕事に就職。
実際に仕事をしてみて、「英語を使えたとしても、ただ施設の紹介をするのはつまらない。」と気づいて事務系の仕事に転職。
【ケース2】
プロフェッショナルの人達と一緒に仕事をしたい、彼らを支えたいという思いから、 会計事務所でアシスタントとして就職。
仕事はまぁまぁ面白いものの、 何か違うという違和感が拭えないまま年月が経つ。
ある時期からからだのメンテナンスのために整体に通ううち、 人を癒すことへの興味が強まってリラクゼーションの仕事に転職。
いずれのケースも、就職前の時点で自分の中で確固とした思いがあったにも関わらず 転職をしていますよね。
くれぐれも、就職前の時点でやりたいことがあることを否定しているのではありません。
実際にはたらいて見ることで、自分自身との確認作業がより深く出来るということなのです。
>次は、やりたい仕事を見つけるには?に続きます。
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