ひとつ前の記事では、 やりたいことが就職前の時点で無くても大丈夫、ということをお伝えしました。
ここでは、「いつか」やりたいことが 見つかるために何ができるかを お話しします。
やりたいことを見つけたいなら、人との交流を増やす。
「やりたいこと=仕事でなくてもよい」と前の記事では書きましたが、それでも 「やりたいと思えることを仕事にしたい!」という方もいますよね。
そういう方は、趣味の世界でもなんでもよいから、社外の人間と交流を広げることをオススメします。
会社の人というのは、一定の採用基準で合格しているため言ってしまえば自分と似ている人が多いのです。
社内での交流を広げるのはもちろん良いことですが、それと同じくらい、社外との交流を増やすことで視野が広がります。
例えば私の友人では、こんな人がいます。
【ケース3】
インテリアが好きで、家具販売の会社に就職が決定。
入社前のスタートダッシュのつもりで 様々な勉強会に参加するうち、「ものを扱うのじゃなく人に直接役に立ちたい」という 思いが強くなって内定辞退。
卒業後の6月入社で人材会社に就職する。
彼女の場合、もともと志望していた業界・職種で 就職が決まったわけですが、人との交流を広げる中で「人に直接役立つサービス」があることを知り、 そちらの道に舵を切りました。
「それは分かったけど、交流を広げるといってもどこへ行けばいいか知らないしどうしよう…」と思ったあなた。
自分で機会を見つけられないなら、身近でアクティブに活動している人を見つけて連れて行ってもらうようにしましょう。
何を得るためにその会社・その仕事に就くのか。
ここまで、やりたいことが今なくてもOK、「やりたいこと」が仕事じゃなくてもOK、 ということをお伝えしてきました。
そしてもう一点心に留めてほしいのは、「勤める一社目で、何を得るのか」を決めておくこと。
私の友人ではこんな人がいます。
【ケース4】
「やりたいことがないから、将来やりたいことが見つかった時に実現できる力と人脈をつくる」ということを方針にして、人材会社に入社。心血を注いで働き、マネージャーまで昇格。
30歳を過ぎた頃、人との出いがきっかけでやりたいことが見つかり、 キャリアアップしていた会社をあっさり辞めて出版会社に転職。
彼女がもし、「やりたいことがないから」ということを 理由にしてテキトウに仕事をしていたら、 転職先でも活躍することはできないでしょう。
でも、やりたいことがない中で目的をもって邁進したおかげで、 自分のアイデアをどうしたらカタチに出来るか、考える力や 助言をもらえる人脈を築くことができたのです。
さいごに
幸いなことに、今の時代は「就職したら一生その会社で働く」という風潮ではありません。
人からの見た目を繕うために働いているのではなく、自分自身のために人生を過ごすわけです。
安易な転職は決してオススメしませんが、(笑) 「キャリア」という言葉をもっと気楽に考えて、 仕事というのは自分の人生の一部であり、常に自分にとってベストであるように模索し、選択し続ければよいのです。
ポイントまとめ
◆「やりたいこと」は、はたらきながら見つければよい。
◆「やりたいこと」を見つける助けにするために、社外の交流も広げること。
◆目の前の就職先で何を得るのか、方針を決めておく。
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