就職相談を受けていると時折聞くのが、タイトルにも書いた「英語力を活かしたい」という言葉。
コレ、企業を志望する理由にはナリマセン。
「英語力を活かしたい」が面接官から見て魅力的ではない理由
なんで…?
だって私の英語レベルって人並以上だし、留学して現地での経験もあるし。
英語力を活かしたいって思うのは、当然じゃない???
はい。 当然です。^^
個人の目線で見れば当然なんです。
私が同じような立場であれば、きっとそう思います。
ただ、その思いは企業の目から見るとちょっと的外れな感覚なのです。
想像してみてください。
あなたが企業の人事担当者だとします。
あなたのミッションは、
意欲的に働いて
会社に貢献してくれる人物を探し出し、
採用すること。
これを達成するためには、
・会社の仕事を理解し、
・「ここで働きたい!」と本気で思ってくれてる学生に出会うこと
上記が重要な要素の一つです。
ある日あなたが面接をした学生。
勉強熱心で真面目な、好印象な女性。
良さそうな人だな~と思いつつ、志望理由を尋ねたところ、まず一言目に出てきたのは「私、英語を使って仕事をしたいと思っているんです。」
…え?
うちの事業とか仕事に惹かれてるんじゃないの?
英語が使えるから志望したってこと??
これじゃあ、ガッカリですよね。
志望理由のつづきは、もうあなたの耳に入ってきません。
「英語力を活かしたい」って、言い換えれば外国人の方が「日本語を使って仕事をしたいと思ってるんです」って言ってるのと同じことです。
いやいや、そうじゃなくてさ。
日本語使ってどんな仕事をしたいの?何がしたいの?日本語使えたら何でもいいってわけじゃないでしょ?って、訊きたくなるでしょ?^^
語学力という道具を使って何がしたいか?
語学力は、物事を成すためのツールであって、目的ではないんです。
大切なのは、あなたにいくら語学力があるかではないんです。
新卒社員にそんなことは求めません。
それよりも、あなたはどんな風に社会に貢献していきたくて、会社の事業や仕事にどう共感しているのか、どんな風に会社に加わっていきたいのか。
ソコが企業への志望理由であり、志望する根拠を強化するための「補足材料」として英語・ないし他の語学力があるのです。
「英語力を活かしたい」と思っているあなた。
社会に出る前から「自分のこの力を活かしたい」と思えることは、素敵なことです。
その気持ちを企業に伝わりやすくするためにも、一度「英語」を横に置いて、自分がどんな形で社会に関わりたいのか、どんな場面で・どんな人の役に立ちたいのかをよくよく考えてみませんか?
あなたの就職活動の参考になれば幸いです^^