最近では、文系学部出身で経験がない人でもシステムエンジニアやプログラマー(以下まとめてSEと表現する)を目指せるようになってきた。
筆者自身、就職支援の仕事をする中で何人もの学生が未経験からSEとして就職するのを見届けてきた。
自信をもって、「未経験でもSEになれる」と断言できる。
ただ、もちろん誰でもかれでもというわけではない。
ここではその理由やポイントについて解説していこう。
SEを目指すための基礎知識
SEの仕事について解説しているサイトは山ほどあるため、ここでは割愛する。
下記については、基礎として押さえておくといいだろう。
・システムエンジニアとは何か
・プログラマーとは何か
・「システム」とは何か、具体的にどのようなものが日常生活にあるか
・上流工程・下流工程の意味
・客先常駐とはどのような仕事スタイルか
なぜ未経験・文系でもSEの採用がされているのか?
もともとは、情報系を専攻していた人が求められていた。
企業としても、基礎知識レベルは身に着けておいてほしいというごく自然な前提があったのだ。
ただ、非常に悪い言い方になってしまうが、知識があっても対人能力が低いという方が中にはいる。
対人能力が低いというのは、例えば人との会話がニガテで話を膨らませたり、弾ませたりすることができない。
パッと会った時に印象が暗い、清潔感がない。
中には目が合わないという方も…。
SEというと、ひたすらパソコンに向かうイメージを持たれるが、それだけが重要ではない。
特に客先常駐(きゃくさきじょうちゅう)というスタイルの場合、お客様のところへ「自社の代表」としてあなたを送り込むのだから、企業としても安心して任せられる人物が良い。
でも、さきほど書いたような「会話がニガテ」「印象が暗い」といった方だとちょっと不安…。
中途入社と違い、企業がゼロから育てていくのが新卒入社の醍醐味。
ならば、文系出身者でも、学ぶ意思があり素地があるならば、研修でしっかり身に着けてもらおう。
「自社の代表」としてお客様先へ送り込み、将来的にはプロジェクトマネージャーとして顧客と折衝をしたりしてもらえる人材を育てたい。
というのが企業の思いだ。
SEの理想の人物像
1.初対面の人ともうまく関係を築けそうか
前述の背景があるため、やはり対人能力、コミュニケーション力はみられている。
既に知り合いである社内の人間だけでなく、他社のチームや顧客とも円滑にコミュニケーションをとって良い関係を築いていくことが求められる。
2.チームワークが出来そうか
SEの仕事は、チームワークである。
自社内のチームはもちろん、他社のチームとも協力してプロジェクトを進めることになる。
ただ表面的に「うまくやれるか」ではなく、チームのために気づいたことを発信・共有したり、仲間を手助けしたりすることができそうな人が適している。
逆に言えば、「自分さえよければいい」「自分一人で黙々としたい」という人にはあまり向かない。
3.期日を守れそうか
SEの仕事には必ず納期がある。
1年後に新システムをリリース(顧客に納品し、利用をスタート)するために、6か月後の時点でここまで出来ていないといけない。
そのためには3か月後の時点でここまで、1か月後の時点でここまで、今週末にここまで、という具合に、スケジュールに基づいて作業を進めていくことになる。
納期を守ることができなければ、顧客の信頼・信用は失墜してしまう。
何が何でも守らないといけないのだ。
こうした期日を守れる人が欲しいので、だらしなそうな人はやはり敬遠されてしまう。
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