前の記事では、4月1日時点で就職していない場合のプラス点・マイナス点と特に心理的なマイナスが行動に影響を及ぼすことをお伝えしてきた。
もしあなたが4月1日の時点で就職先を決めていなかったとしても、一般企業で就職をするつもりなら一刻も早く活動量を増やすこと。
これに尽きる。
よほど戦略的にやれる人でない限り、就職活動というのはある程度の数を挑戦して成果を得られるものである。
特に、どのような事情であれ卒業時点で就職先を獲得していない方であれば、なおさら意識して行動してほしい。
4月1日を過ぎてしまったら具体的に何をすればいい?
具体的には、今日、これから15社に応募をしよう。
「15社なんてムリ!」と思ったあなた。 …とにかく、やる。^^
全部が全部、「すごく入りたい!」と思える企業でなくてもいい。
いわゆる「第一志望群」と、「第二志望群」この2つのカテゴリをつくって応募をするのだ。
「内定もらえても絶対入社しない」という企業は、もちろん応募しなくてよい。(笑)
でも、「もし内定もらえたら頑張ってもいいかな」と思える企業。これはぜひ応募をしてほしい。
なぜかと言うと、第一志望群になるような企業というのはおそらく他の学生から見ても魅力的だから。
ライバルが多くなり得る、つまり受かる確率が低くなりがち。
また、失礼な言い方になるが自分のレベルよりも高い企業を目指す場合、「高望み」になっている可能性もあるからである。
自分のレベルに合う企業が、「一緒に働こう」と言ってくれるのだ。
その基本を忘れてはならない。
エージェントなど就職のプロに頼るのもOK
自分だけでは充分に活動出来なそうなら、就職エージェントなどに頼ること。
「自分だけでやろう」と思う必要は全く無い。
早く結果を得るために、人を存分に頼る・使う。
これも社会人として必要な力である。
そして、できるなら4月中、そうでなくても5月中には就職先を決めると決断すること。
「納得いく企業に出会ったら…」なんて言ってるといつまで経っても活動は進まないし、あなたの会社員ライフは始まらない。
オシリを決め、「よし!あと1か月頑張るぞ!」と決意し、その中でやりきる方が絶対に成果が上がるのだ。
無職の期間が延びれは延びるほど、あなたに対する社会の目は厳しくなる。
ところで、「第二新卒」と言えるのは既に就職をしている、入社後1年~3年程度の人を指すということをあなたは理解しているだろうか。
4月1日の時点で無職であれば、それは「第二新卒」ではなく「既卒」(きそつ)と呼ばれ、第二新卒とは明確に異なる。
この2つが企業からどう見えているのか、それぞれについてもう少し書いていこう。
第二新卒
<定義>
新卒で企業に入社後、1~3年経過している人
<プラス>
・新卒として企業に入社しているため、ある程度のレベルを期待できる
・既に社会人としての基礎レベル・マナーは心得ている =教育の必要があまりない
・何かしらの実務経験を得ている =中途までいかないにしても、戦力を期待できる
・1社目の企業に染まりきっていない =中途よりも自社の文化に染めやすい
<懸念>
・ものごとを継続できるタイプなのか?要チェック。自社に入社したとしても早々に転職する可能性がある。
既卒
<定義>
卒業時点で就職しておらず、無職になった人
<プラス>
・留学帰りであれば、新卒と同等レベルの人を採用できるかもしれない
・無職だからすぐに入社できる
<懸念>
・就職意欲が低いかもしれない =自社でも早々に辞めてしまうかもしれない
・よほど人格・コミュニケーションレベルが低いかもしれない
・よほど仕事に対するこだわり(経験がないのに)があって、何か嫌なことがあったらすぐ辞めてしまうかもしれない
・入社時期がズレるため、新卒社員とは別個で教育をしなければならない =手間・負担が増える
いかがだろう。
基本的に、既卒を採用するならば第二新卒を採用する方が企業にとってはプラスなのだ。
これが4月時点であればまだしも、7月、10月となるにつれその差は着実に開いていく。
「とりあえず4月だけ」と思って始めたバイトや単発の派遣の仕事も、気づけばそれがメインの収入源となってしまうのだ。
こうなったら、よほど努力をしない限り正社員・契約社員での就業は難しくなってしまう。
念のために言うと、 単純に「社員」になることを奨励しているのではない。それができないことで、
本来は得られたはずの収入 =日常を豊かにするツール、身近な人に還元できた感謝を得られないこと、
社会保険 =日常を安心して暮らすセーフティネットを失ってしまうことがデメリットなのだ。
筆者は基本的に、「その人の人生はその人が選択していけばいい」と思っているし、正社員で働こうが派遣社員で働こうが、その人が幸せにいきているなら他人がとやかく評価することではないと考えている。
ただ、これから社会に出る・出たばかりの皆さんが「新卒で企業に勤めること」にまつわる諸々を「すべて」加味した上で活動の仕方を選択しているのか。そこだけが気になっている。
あなたの選択が、あなたにとって幸せだと感じる選択であることを心から願う。
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