ひとつ前の記事では、事務職で内定が獲れていない場合の選択肢として、ハローワークを活用すること、契約社員を視野に入れることをお話ししてきました。
ここでは、続きとして派遣社員での就業についてお話ししていきます。
派遣社員を視野に入れる
可能な選択肢として挙げますが、正直、個人的にはあまりオススメしません。
皆さんの検討材料になればと思い、まずは情報として、お伝えしますね。
メリット
1.候補企業が間違いなく増える
派遣社員は、正社員・契約社員(直接雇用)と別ものであり、採用も異なるためです。
2.直接雇用になれる可能性がある
派遣就業の中でも、できるならば「紹介予定派遣」の求人を選ぶとその先の可能性が広がります。
紹介予定派遣とは、例えば「派遣期間6か月の後、契約社員に切り替え」といったものです。
一定期間の派遣就業をし、その期間の評価や企業の状況によって直接雇用になれるというものです。
派遣期間は3か月~6か月が一般的。
直接雇用への切り替えは企業によって条件が異なるため、派遣会社の担当者によく確認しましょう。
注意点
1.福利厚生が圧倒的に劣る
派遣社員の場合、時給制だったり交通費支給がなかったりと、直接雇用とは待遇がかなり変わります。
有給休暇もないため、風邪を引いてしまったら「欠勤」となり翌月の給与が少なくなってしまうのです。
経済的に厳しい世界であることをよく理解しておきましょう。
2.仕事の範囲が広がらない
派遣社員は、就業先企業の社員ではないため、基本的に業務範囲が広がりません。
つまり、経験が増えたとしても新しいことを任されたりリーダーを経験したりということがないのです。
「事務職に就きたくて派遣で仕事をしたけれど、新しいことを任されないのでやり甲斐がない。
正社員に転職してもっと仕事を任されたい。」と思うようになる方もいます。
3.将来の転職にもかなり不利
もしあなたが、派遣社員として事務の仕事をした後、前述のように「もっと任されたい!」と思いをもって転職を決めたとしましょう。
おそらく、かなり苦労すると思います。
なぜかというと、派遣社員は仕事の範囲・責任範囲が限られているため、仕事に対する責任意識・スタンスがさほど形成されていないと評価されがちです。
私の知人では、半年かかってやっと紹介予定派遣の求人で採用が決まったという方もいるほどです。
新卒で派遣社員としての就業をするメリット・デメリットについては、こちらの記事もご参考ください。
いかがでしょうか。
全体的にやや厳しいトーンにはなってしまいましたが、実際に新卒から派遣就業を選択する方もいます。
あなたが社会人としてどう在りたいのか、現実的に、何を一番大切にして生きていきたいのか、どんな社会人生活を目指すのかを基準にしっかり吟味してくださいね。
次の記事では、職種の方向転換に関して
事務職と親和性のあるお仕事の話をしていきます。
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