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どうして辞めようと決めたのか、「これ以上無理!」となった理由を本音でハッキリ自覚する
辞めたいと思い始めてから、実際に辞める!と決断したのは何がきっかけだったのか。
自覚をしておこう。
仕事や会社がイヤになることは、はたらいていればいくらでも出てくるだろう。
「辞めたい」と思うことも、一度や二度ではないはずだ。
ただそこで、ただの一時的な感情とするのでなく職場を変える決断をするということは大きな違いである。
その、「もうこれ以上許せない」境界線が何なのか。
筆者は、先に書いたような生活が1年半続いた時に「もう無理!」となった。
リアルそのままを出すとこんな感じだ。
【状況】
入社2年目から新規事業の立ち上げを任され、通常業務に加えて事業の流れを決めたり、社内調整をしたり、顧客との窓口をし始めた。
その甲斐あって、新規事業が正式スタートまで運ぶ。
社長からは、アルバイトも雇ってお前をリーダーにすると話があった。
このタイミング。(笑)
【本音】
この数か月、通常業務と合わせてやるのに相当ハードだった。
アルバイトの管理も増えるなんて、そんなキャパは無い。
しかも昇給はない。
社長は私に丸投げで、相談をしても「俺もわかんねぇからやってみろ」。
で、失敗すると、私の論理不足をつめてくる。
やり甲斐というよりも疲弊する。
今の仕事で先輩よりも成果を上げてるのに「お前の昇給はまだだな」で話が終わってしまったし。
28歳。
こんなに疲弊しないで、もっと長く続けていける仕事をしたい。
この会社だとあと3か月もつかもわからない。(体力的に、精神的に、やり甲斐としても。)
1年半て、社会的にはものすごく短い年月。
だけどこの会社でやれることはやりきった。
即決型の営業も経験できたし、毎日つめられる経験もしたし、先輩より成果上げることもできたし、新規事業の立ち上げもして会社に貢献できた。
社内資料を創って、仕事を整理して後任がキャッチアップしやすいようにもできた。もう十分じゃないか。
自分の中で、「もうこれ以上は無理!」となり、客観的に見ても充分頑張った。
こんな友人がいたら「もう少し頑張ったら?」じゃなく「早く辞めなよ」って言う。
一応、「仮に新規事業のリーダーをやったらどうなるか?」(自分の得られる成長や成果)を想像して、天秤にかけて吟味して、「ここまでやりきったし充分。」と決断をした。
こんな風に、「辞めたいと思った理由」とは別に「もう無理!となった理由」を腑に落とす。
自分自身がここに納得をしていないようであれば、転職はまだしない方がいいタイミングだろう。
辞めずに済むために今の勤め先で努力したのか?振り返る
転職活動時、面接官(人事担当者)はココも見ている。
会社のせいにすることはいくらでもできる。とってもカンタンなことだから。
ただ、会社も人間と同じように100点満点パーフェクトにはなり得ないわけで、問題がない会社なんて一つもない。
そういう前提で、起きた問題をそのまま問題としないでおくために、解決・解消するために、どんなことを努力したのか?
それは、転職した先でも必要なスタンスである。
ちなみに筆者の場合、事例の企業では転職を決断する前の時点で
・業務効率の向上
・要らない仕事の精査
は試みた。
ただ、アナログの作業が多い仕事のため削れるところがないこと、社員数の少ない企業のため、自分でなくてもいい仕事を他の人に回すといったこともできず、先輩や社長に相談して取り組んでみたがほぼ変わらない結果だった。
もし、「努力したと言えるほどのことはまだ無いかも…」と思うようであれば、それをやりきってから転職するかどうかを吟味するのをオススメする。
>つぎはこちら:面接官に転職理由を伝えるためには、まず自分を厳しく振り返る ≪第二新卒の転職理由の伝え方を徹底解説(4)≫