中途の場合でも当然だが、第二新卒であればなおさら、転職理由をどう伝えるかが重要である。
徹底的に紹介していこう。
転職理由の伝え方:まずは型から
私自身の転職活動を通して、この形にそって伝えられたら誠実に伝えられるなと感じる型がこちら。
もともと今の勤め先は、~という想いで入社を決めました。
ただ、実際に勤めてみると~という点があり、~でした。
私としては~という風に努力をしたのですが、どうしても解決することができませんでした。
私としては~という想いがあるのですが、今の勤め先ではどうしても叶えることができないため、非常に残念ではありますが転職を決意しました。
言えればいいってもんじゃない
いきなりこの文章に当てはめても、全く意味はない。
型どおりで表面的になってしまう。
セリフを言うこと以上に大切なのは、言葉に説得力を持たせることだ。
なぜ説得力が必要なのか?
第二新卒において、一般的な中途の転職以上に面接官がシビアになる点がある。
それが「うちに入ってすぐ辞めないか」。
本人は「大丈夫です」「辞めません」と言っても、今の会社だってそう言って(本人もそう思って)3年経たずに辞めようとしているのだ。
中には1年未満とか半年未満がいるんだから、全く説得力がない。
企業は採用にお金をかけている。
求人広告に数十万円をかけていたり、エージェントに百万円以上をかけていたりするし、そもそも人を採用することで定年までかけて億単位のお金を出すことになる決断である。
その人の活躍ぶりが業績にも影響するし、ひいては自分の評価ともなる。
非常に重大な決断なのだ。
だからこそ、お互いにとって「入って良かった」「採って良かった」契約になるために、ここで紹介する説得力の高め方を会得してより本音で、実になる活動に繋げてほしい。
説得力を高めるために
言葉に重みが生まれるワケ
「戦争はするべきではない。」
この言葉を発した時、戦争を経験していない私たちの言葉、戦争を経験している90歳前後の方の言葉、どちらがより重み(説得力)があるだろうか。
当然、後者である。
同じ言葉を言っているのでも、誰が言っているか・どんな人が言っているかで言葉の重みは違う。
もっとかみ砕くと、「どんな背景をもつ人が言うか」で変わるのだ。
背景とは?
言葉にある背景とは、言葉を発する人が、
・本音でどう想っているのか
・どんなこと経験してきたのか
・そこでどんなことを感じたのか
・どんな未来を見据えているのか
これは一部ではあるが、そういうこと。
先ほどの例でいうと、
・戦場で戦ったことがあること、
・死の恐怖を味わったことがあること、
・生きている喜びを心から感じたことなど、
「戦争」にまつわる背景が戦争経験者の言葉の重みを生み出している。
転職活動のように、自分を伝える場面では、こうした「背景」に深みがあるかどうかがひとつのカギである。
背景を深めるには?
言葉の背景を深め、重みをもたせる(説得力をつける)のに必要なことは大きく分けて4つ。
■自分の本音を自覚する
■自分の想いを自覚する
■感情を味わう
■考える、想像する
転職活動だけでなく、商談やプレゼンテーション、日々のささいなコミュニケーションにも役に立つポイントだ。
慣れればすぐにつくれるようになるので、ぜひこの機会に身につけてほしい。
次の記事で具体的に紹介していこう。
>面接で転職理由を伝えるためには【本音と事実を知る】ことが必要 ≪第二新卒の転職理由の伝え方を徹底解説(2)≫