社会に出て間もない第二新卒は、仕事の悩みが次々に溢れてくる。
そんな時、誰に相談するか?どんな風に相談するか?しっかり考えられているだろうか。
人に相談するには「ポイント」がある
相談相手を「選ぶ」
相談相手の考え方・スタンス・意識・知識は相談する側の結果に影響する。
批判的な人に相談をすれば批判的な結論になるし、建設的な人に相談をすれば建設的な結論になるのだ。
仕事で悩んだ時、同期に相談する人っていると思う。
同期は言葉を選ばず気兼ねなく悩みを打ち明けられる便利な相手。
つい相談をもちかけてしまう気持ちはすごくわかる。
ただ、同期は相談相手として適任か?
そうでもないと、筆者は考える。
なぜならこうだ。
同期は社会人経験が自分と同じレベル
・仕事・社会というものへの理解が浅い
・会社のことも理解していない
・視野が狭い
・自分のことで精いっぱい
・未来像を話したり、リアリティあるリスクを
伝えられるわけではない
仕事・社会・会社のことがよく理解できていなければ、アドバイスがズレることは当たり前である。
また、あなたが相談を持ち掛けているように、相談相手の同期もまた悩みを抱えている可能性が高い。
場合によっては自分自身の悩みと混同してくる可能性がある。
本当はこっちが話を聴いてほしいのに いつの間にか話を聴く側になってしまった、 ということも少なくない。
問題解決能力がさほどない
話の中から何が課題なのかを抽出したり、事実とそうでないことを聞き分けたり、課題に対する効果的な改善策・解決策を提示したりする能力が、さほど高いとは思えない。
こうしたことが、疑問として挙げられる。
もちろん、先輩であれば誰でも大丈夫ということでもない。
こうした能力を備えている人や、アドバイザー制度のようなものがある会社であればその先輩に相談をするのが適切である。
愚痴を聞いてもらって、スッキリしたり「そうだよね」「私も大変だよ。お互い頑張ろう」と、励ましてもらう、その相手として同期の仲間は非常に心強い。
ただ、こうしたことを考えると、これまでの人生で何か特別経験をしていて問題解決力のある同期に恵まれてもいない限り、問題を解決するための相談相手としては疑問がある。
もし相談をするとしても、「〇〇ちゃんならどう考えるか?」を知る参考程度に留めるのが良い。
人に相談するには「礼儀」がある
まずは自分なりに改善策・解決策を考えてみる
可能であれば試してみるその上で相談する。
自分で何も考えず、相手に丸投げの相談をしてしまわないよう、気をつけること。
例えば別に書いた《事実と事実でないことを区別する》のように、自分で考えて、整理をしたり改善策・解決策を考えてみてから、相談をすること。
相手だって、ヒマじゃない。
貴重な時間をもらうわけだから、冗長になってしまわないよう、しっかり準備をしてから臨むこと。
相手の立場を想像してみれば、カンタンにわかるだろう。 それが最低限の礼儀なのだ。
思い切って相談してみる
もし、笑われたとしてもそれはそれでネタにする!くらいの気持ちでぶつける。
それくらい、ライトに思い切ってみるといい。
「こんな小さいことで相談するなんて悪いんじゃないか…」と思ってしまう人がいるかもしれないが、そんなことはない。
相談するということは、社会人力であり仕事力である。
仕事をしていく中で、自分だけで解決しきれないことは山ほど出てくる。
そういう時、自分だけで奮闘し続けたり抱え込んでしまうのは、仕事力のない人のすること。
仕事ができる人というのは、問題点を明確にしたうえで周囲に「自分だけではココがきついから、助けてくれ」「自分はこう考えてるんだけど、どう思う?」と、相談をできる人。
人に相談をすることで、手を借りることができたり自分だけでは出せなかったアイデアを得たりすることができる。
そうやって、自分が引き受けた仕事の規模やクオリティ・スピードを上げるのだ。
先輩や上司の視点からしても、何の相談もなく急に転職を決められたりしたら、「なんで????????」となる。
基本的に、役に立ちたいし、相談に乗りたいと思っているのだ。なので、相談することはOKである。
以上のように、相談をするには適任者を選び、事前準備をしっかりしてから臨むことをオススメする。