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高齢者に多い病気

■糖尿病

〇糖尿病とは
糖尿病になるとインスリンの量の不足、またはその作用が十分に発揮できない為に、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)の高い状態が慢性的に続く病気です。

〇インスリン
インスリンは、体の中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように調節をする働きがあります。
さらに、血液中のブドウ糖を体の細胞に送り込んで活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンというものに変えて
エネルギーとして蓄えておくようにする働きもあります。

つまりブドウ糖のコントロールを行うホルモンなのです。

〇糖尿病の種類
・1型糖尿病
すい臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体の中のインスリンの量が絶対的に足りなくなることでおこります。
子供のうちから始まることが多く、以前は小児糖尿病や、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていました。

・2型糖尿病
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)
ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあります。
食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多くみられます。
高齢者に多くみられるのは2型糖尿病で、日本国内でも95%はこのタイプです。

〇予防方法
①血糖値が高くなるようなことを控えましょう。
・食べ過ぎや飲みすぎを控える。
・栄養バランスのよい食事を取る。
②血糖値が高くなりにくい体質に改善をし、維持しましょう。(インスリンの働きを良くする)
・体重を適正にコントロールする。
・歩行、体操、筋肉トレーニングなどの運動を積極的に行う。
・日常から体をよく動かす。

■脳卒中

〇脳卒中とは
脳卒中には大きくわけて脳の血管がつまる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」や「くも膜下出血」があり
その先の細胞に栄養が届かなくなることによって細胞が死んでしまう病気です。

〇脳卒中の種類
・脳梗塞
脳を養う血管が詰まるタイプで次の3種類があります。
①アテローム血栓性梗塞:脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ
②ラクナ梗塞:脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まる
③心原性梗塞症:心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ

・脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプです。
高血圧や年をとって脳の血管が弱くなり、血管が破れることが原因となる場合が多くなります。
日中活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こります。

・くも膜下出血
脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するものです。脳梗塞の前触れ発作ともいわれています。
一時的に片方の目が見えなくなったりろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こります。
再び血液がながれると症状もなくなります。

〇予防方法
①自分の血圧を知りましょう。
②お酒は適量以内にしましょう。
③コレステロールを増やさないようにしましょう。
④バランスの良い食生活を送りましょう。(特に減塩に心がける)
・塩分は1日に10g未満にすることが目標。(すでに高血圧の人の場合は6g程度)
・野菜やきのこ類、果物には塩分を体の外に出す働きがあるカリウムが多く含まれているので摂取する。
⑤適度な運動を行いましょう。

■高血圧症

○高血圧とは
最低血圧が90mmHg以上、または最高血圧が140mmHg以上の状態です。
最高血圧:心臓が収縮して血液を押し出した瞬間に血管にかかる圧力。
最低血圧:心臓が拡張するときの血管にかかる圧力。

○予防方法
高血圧には自覚症状がほとんどありません。定期的に血圧を測っていないと高血圧を発見することは難しい病気です。
放置すると血管が硬くなる動脈硬化になったり、虚血性心疾患や脳卒中などの発作を起こす恐れがあります。

①減塩する
塩分のとり過ぎは血管を収縮させるホルモンの反応を高め、血圧を高めてしまいます。
②肥満を防いで適正体重・腹囲を維持する
内臓脂肪型肥満が腹腔内の脂肪組織から血圧を上げる成分を分泌させます。
③適度な運動をする
有酸素運動は長期間繰り返して続けると、血圧を下げる作用があることがわかっています。
④ストレスを溜めないようにする
情動的ストレス(怒り、悲しみ、緊張が続く、つらい体験などによるストレス)は一時
的に血圧を上げてしまいます。そのため高血圧の予防には、かかったストレスはなるべ
く早く解消し、心身ともにリラックスできる状態を作り出すことが必要です。
また、寒さが血圧を上げるため、部屋ごとの温度差を少なくするよう工夫することも必要です。
⑤禁煙する
喫煙すると血圧を上昇させてしまいます。

■心臓病

○心臓病とは
生活習慣病としては狭心症と心筋梗塞があります。
・狭心症
発作的に胸の痛みや圧迫感などの症状を起こす病気です。
ほとんどの場合、動脈硬化によって冠動脈が狭くなり心筋に送られる血液が不足することが原因となります。
・心筋梗塞
動脈硬化が進んだり、血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓がで
き、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態です。

○予防方法
①コレステロールの過剰摂取に注意する
動物性脂肪の中でも特に肉の脂身やバター、生クリームなどは血液中のコレステロールを増加させます。
また、食物繊維には腸でのコレステロールの吸収を抑え、排泄を促進する働きがありますので
野菜、きのこ類、豆類などの食物繊維をたくさんとるようにしましょう。
②減塩する
食塩のとりすぎは高血圧の原因になります。
③適度な運動をする
有酸素運動はさまざまな生活習慣病に効果があります。
④禁煙する
煙草を吸うと心臓の筋肉などに酸素や栄養を届ける血管が詰まったり狭くなります。

■脂質異常症(高脂血症)

○脂質異常症とは
血液中のコレステロールや中性脂肪が異常に増えてしまう病気です。

○予防方法
①脂肪分の過剰摂取に注意する
肉や卵などの脂肪分の多い食事を摂るとコレステロール値が高くなります。
②適度な運動をする
体内での脂肪の流れがよくなるように調節する酵素を活性化させ、LDL(悪玉)コレ
ステロールを減らしてHDL(善玉)コレステロールを増やしましょう。
③禁煙する
煙草を吸うと血液中のコレステロールが酸化されて動脈硬化が進行したり、HDL(善玉)コレステロールの濃度が低くなります。

■認知症

○認知症とは
認知症とは、さまざまな原因で脳の細胞が壊死したり、働きが悪くなったために、記憶・
判断力などの障害が起こり、生活するうえで継続して支障が出ている状態を指します。認
知症の原因となる疾患のうち最も多いのはアルツハイマー型認知症、次にレビー小体型認
知症、そして脳血管性認知症です。
・アルツハイマー型認知症
神経細胞が減って脳の記憶に関する部分が萎縮してしまうために症状が出ます。
・レビー小体型認知症
レビー小体といわれる異常な構造物が脳皮質に沈着することによって認知機能に障害を起こします。
・脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血など脳血管障害によって脳細胞が壊死することで起こります。

○治療
現在、9割の認知症は完治しません。しかし、早期受診・早期治療を受けることで症状の進行を緩やかにすることができます。
気になる症状があれば受診してみてはいかがでしょうか。

○認知症の人との接し方
長期戦となる認知症において、家族がしっかりと向き合い、認知症の人を理解して支えていくことが大切です。
理解して支えていくことで症状が改善されることもあります。以下の内容を参考に認知症の人と接してみてください。
・本人の言葉を否定しない
・失敗しても責めない
・会話を楽しむなど、一緒に過ごす時間を共有する
・規則正しく過ごしてもらう
・できることは続けてもらう
・過去の記憶の中で生きていることを理解してあげる
・生活習慣や環境を変えない

○介護をするにあたって
・一人で抱え込まず、専門家に相談する
・介護する側が健康で元気でいる
・短時間でも自分の時間を持つようにする